ナカタが引退！

ナカタが引退を発表した。

29歳。

このニュースを目にして図らずも受けたショックの大きさに、

実は意外なほどナカタファンであったことに気づかされて驚きました。

ナカタのプレースタイルや行動、言動は、常にまさに賛否両論の渦でしたが、

僕は、ナカタは日本サッカーの功労者の一人だと思っています。

（最大の功労者はカズだと思っていますが 

 その理由はカズが引退するときまで取っておきましょう）

ナカタが体現したもの、ナカタが求めたもの、ナカタが発信したものは

すべて、代表に対する彼なりの真摯な敬意の表れであり、日本サッカーを

より高みに導くためのメッセージであったと思います。

ただ、そのやり方が日本人の気質に合わなかっただけ、それだけだったと

思います。

伝わらないなら、伝え方を変えなければとも思いますが・・・・・・。

彼にはできなかったですね。

 

半年前にこの大会で引退することを決めていたそうです。

であるならば、なおのこと、去り際を彩るためにチームが一丸となるような

雰囲気に導けなかったかなぁ、と思います。

多分、ジダンのようにチームメイトに伝えることはしなかったのでしょう。

彼のことですから。

ただ、仮に決意を伝えていたら、代表は違った結果を出していたかも知れません。

ん～～～、そんな求心力はないよ、って言われるかもしれませんが、

ただ、そうすることで、ナカタが一歩、チームメイトに近寄れるきっかけを

作ったかもしれない、という気がします。

 

「引き際の美学」という言葉があります。

これこそ、それぞれの価値観が分かれるところですが、次のワールドカップで

代表としてピッチに立つことは難しいかもしれませんが、彼の経験、考え方を

ピッチの上で次の世代に伝えるための時間や余力は十分、あるのかなぁと

思うと、残念でなりません。