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サザンオールスターズ 重大発表!! [サザンオールスターズ!]

新聞やテレビですでに大騒ぎになっているので、すでに
ご存知の方が多いと思いますが、今年の6月25日に
デビュー30周年を迎えるサザンオールスターズから
重大発表がありました。

無題.jpg

 

発表の内容は3つ。
1. 8月6日にニューシングル発売!
2. 30周年記念ライブ「真夏の大感謝祭」を
  8/16、17、23、24に日産スタジアムで
  開催!
そして、
3. 来年以降、サザンの活動休止決定・・・・。

実は19日の報道発表に先立って、17日に
ファンクラブの会報が届き、
「お、いよいよ今年の活動内容がわかるぞ!
 おー!やっぱ夏にライブだ!
 しかも、今のところ予定している夏の旅行に
 かぶってない!行けるぞ~!!」
と喜んだのもつかの間、会報のページを繰ると
「サザンオールスターズ応援団の皆様」と題して
1ページにぎっしりと活動休止の挨拶が・・・・。
愕然。ただ、ただ、愕然。
予感がないわけではなかったですが、現実に
こういう案内を目にすると、ただ、ただ、ボーゼンと
するしかなく、しばし脱力、虚脱。
今までも何度も活動を休止し、それぞれのソロワークス
をやってきたのですが、ちょっと意味合いが違います、
今回のは。

自分なりに今回の活動休止を前向きに受け止めようと
いろいろと考えたのですが・・・・。
たとえば、最近というか、ここ15年くらいのサザンって
アルバムだけで見るとすごい「遅作」なバンドだったので
今回の活動休止もそう思えば今までと大して変わらないじゃん、
ということ。
サザンと桑田佳祐のソロワークスでのアルバムのリリース歴を
並べるとこうなります。

1978.08.25  熱い胸さわぎ
1979.04.05  10ナンバーズ・からっと
1980.03.21  タイニイ・バブルス
1981.07.21  ステレオ太陽族 
1982.07.21  NUDE MAN 
1983.07.05  綺麗 
1984.07.07  人気者で行こう 
1985.09.14  KAMAKURA 
1986.07.14 NIPPON NO ROCK BAND
1988.07.09  Keisuke Kuwata
1990.01.13  SOUTHERN ALL STARS 
1990.09.01  稲村ジェーン 
1992.09.26  世に万葉の花が咲くなり 
1994.09.23  孤独の太陽
1996.70.20  Young Love 
1998.10.21  さくら 
2002.09.26  ROCK AND ROLL HERO
2005.10.05  キラーストリート
★青字がKUWATA BANDで、赤字が桑田佳祐の
  ソロワークス

これを見ても判るとおり、サザンとしてのオリジナル
アルバムは14枚。
85年の名作「KAMAKURA」までは毎年1枚ずつ
オリジナルアルバムを出し続けていました。
この「KAMAKURA」のレコーディング中に原坊が第1子を
身ごもり、秋の全国ツアーのあと、最初の活動休止に
入ります。
その後、サザン名義のオリジナルアルバムが出るのは
5年後の1990年だったし、ここからはアルバムの制作
ペースが明らかに落ちて、最新作の「キラーストリート」なんか
前作の「さくら」から7年経ってましたもんね。
もちろん、その間も桑田佳祐としてのソロアルバムがあったり、
アルバムはなかったけど、サザンとして精力的にシングルを
出していたというのはありましたが、サザンとしてニューアルバムを
引っさげてツアーをするというパターンは、実はそう多くなかったん
ですね。
だから、サザンの歴史を振り返ると、あまり大騒ぎすることも
ないかと・・・・。

ただ、ソロワークスを振り返ると、ちょっとその気持ちも
揺らぐんです。ぐらぐらと。
86年に桑田さんはKUWATA BANDを結成して
シングルのスマッシュヒットを連発したり、全曲英語歌詞の
アルバムを出してツアーをやったりと、傍から見ていても
楽しそうな(大学生がコピーバンドをやっているかのような)
活動をしておりました(渋谷陽一さんが『金持ちが貧乏人の
振りしているような感覚を覚える』とコメントして、桑田さんが
ちょっと怒っていたのを覚えています)。
これはちょっと隣の芝生を覗いたみたいな、あくまでも
1年間限定だから、ガス抜きがてら今やりたいことを
やっちゃおう!みたいな感覚なのかな、と。

で、原坊も無事出産して、さぁ、サザンが戻ってくるぞ!と
思いきや、そのまま今度は初めてのソロ活動に。
ここで、かの天才プロデューサー・小林武史に出会うんですね。
アルバム『Keisuke Kuwata』では、明らかにそれまでの
桑田サウンドにはなかったメロディラインがちりばめられていて
その後のアルバムや楽曲作りに大きな影響を与えているのが
はっきりとわかります。
ここでのソロ活動は決して無駄ではなかったと思うのです。
ただ、『サザンオールスターズ』と『桑田佳祐』に明確な「色」の
違いがなかったのも事実。
ファンはそんなことどっちでもいいと思うのですが、音楽評論家
連中はそういうことを突付くんですね。
で、94年のソロアルバム『孤独の太陽』では、サザンとは
ある種、間逆な「骨太さ」「悲哀」「暗さ」「内向的」といった趣の
楽曲が繰り出されたのです。
これはこれで見事に「ハマッた」し、桑田佳祐がソロをやると
こうなるんだ、というイメージも明確に出来たアルバムでした。
本人もインタビューで「サザンとの距離感」というのをしきりに
口にしていたし。
で、3度目のソロワークスの時も、きっとそういう距離感を
保ちながら行くんだろうなぁ、と思っていたら、今度はまるっきり
サザンの「色」。
1発目のシングルで『波乗りジョニー』が出て、
「これはサザン?桑田佳祐?いやぁ、これはサザン名義で
出すべきでしょう?」
みたいな議論があったりしました。
この頃の桑田さんのインタビューでは、
「サザンとソロの違いを意識しなくなった」
とありましたが、そうなると、じゃぁ、サザンって?自分って?
って言う気持ちになっちゃうのかなぁと。


ファンとしては、どんな「色」の楽曲だろうと、桑田佳祐が
世に送り出すものを、いいものはいい、良くないものは
良くない、と真正面から受け止めつつ、次はどんな手で
来るんだろう?とワクワクしながら待っているものなのですが、
本人からすると、そこにジレンマが生まれたりするのかなぁ
なんて勝手に思っちゃったりしてました。
特に、去年のソロツアーなんて、バンドメンバーもすごい
人たちばかりで、明らかにサザンのメンバーよりも分厚い
音を出してくれる人たちをバックに従えてステージに立つと
サザンという、それはそれで安住の地であることは間違いない
居心地のいいところなんだけど、阿吽の呼吸で過ごしやすい
場所であることは間違いないんだけど、新しい刺激を受けるには
何かもう答えが見えているところに立とうとするには、これから
あと何年できるのかなぁ、と考えるようになった年齢を考えると
ちょっと躊躇するかもしれないなぁ、とかこれまた勝手に
思っちゃってます。
去年のツアーはホントに楽しそうでしたし。


あと、最新作の『キラーストリート』も今回の決断に大きな
影響を与えたのかなとも思います。
というか、あのアルバムを出した時点ですでに今回の決断を
出していたかもしれないなと。
あのアルバムはホントに「大作」で、珠玉のアルバムだと
思います。
30年近くやってきて、まだこんなものが作れるのか!と
誰もが評価できるものだと思います。
まさしく「集大成」とも言える作品です。
あのアルバムが出来た時点で、このアルバムを超えるものを
サザンで作るには相当の創造力が必要になると思うし、
プレッシャーにもなっていると思うのですが・・・。
奇しくも、桑田さんが影響を受けているビートルズも
ラスト前のアルバムのタイトルが「アビーロード」で、
「キラーストリート」同様、ずっと使っていたレコーディング
スタジオの前の通りの名前を冠しているのも、偶然ではないような
気がしたし。


なんか、段々と支離滅裂になってきてますが、要は、かなり
動揺しているんです、わたし。
今までの活動休止宣言のときは、必ず「期限付き」だったのが
今回は「無期限」。
この違いは精神的にはすごい大きくて、
「あ、今年はソロだけど、来年はサザンが見れるんだ」
と思えるのと、
「果たしてサザンは戻ってくるんだろうか?」
と思ってしまうのとでは、全然違います。
精神不安定になっちゃう。
メンバーの年齢を考えるとなおさら。
長年のファンなら当然、この5年くらいの間には
「サザンはいつまで活動できるのだろうか?」
って1度は考えたことがあるはず。
変な考えが浮かんではあわてて頭の中からその考えを追い出した
ことがある人も多いはず。
それがこうやって現実として目の前に突きつけられるとね。
やっぱショックです。
たとえ「解散」ではないとしても。
桑田佳祐が作る楽曲を真正面から受け止める、なんて言って
おきながら、やっぱ「サザンオールスターズ」の屋号を
背負ってステージに立っている桑田佳祐じゃなきゃいけない
のかなぁ・・・・。
変な感覚と受け取られるかもしれないけど。
やっぱよく整理できてませんね。
はぁ~・・・・・。
ともかくも、今年の夏のツアーは何が何でもチケットを
GETしないと、一生後悔することになりそうだ。
うぅ~・・・・、もうだめ、考えただけで緊張するわ。


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店員佐藤

私もサザンの熱狂的ではないもの大ファンです。
月曜の朝から大変なニュースが流れてしまいましたね。

ここ最近、サザンのアルバムを全部聞けてないかなぁ、とか
思っていたんですが、こうしてみてみたら抜けなく全部
聞いていました。(^_^;)
今朝は、あらためて「キラーストリート」をウォークマンに
転送して聞きなおしたいと思います。
by 店員佐藤 (2008-05-21 08:12) 

かつぽん

僕も最近のサザンと桑田の距離感には
????と思うものが多かったように感じます。
たぶんサザンが空気みたいなモノになっちゃったんでしょうね。
だけど、そういうモノって無くしたときにはじめて気付くモノですし、
いずれ揺り返しの時が来るんじゃないのかな?なんて感じてます。
その時に、他のメンバーが音楽に対して今までのモノ以上の
「引き出し」を新たに持っていれば、桑田さんの新たな
創作の糧にもなるんでしょうし・・・ね。

僕もつい最近ASIAっていうイギリスのバンドの公演を見に行きましたが、
彼らなんて2ndアルバムを出したあとメンバーが一人また二人と離散して
先般オリジナルメンバーが揃って再結成したのはナンと25年後!!(爆)
そこまで長くはないにしても、きっと・・・
by かつぽん (2008-05-21 12:29) 

emam

ごぶさたしてます。
自分も土曜日に会報が届いて、動揺しました。
いろいろ思うところはあるのですが、日産スタジアムで、
88年の大復活祭のようにパァーっとやって欲しいと思います。

ともかく、争奪戦ですね、今回のチケットは。
ボクも全力で全コネを使おうと思います。
いろいろ情報交換させてください。
by emam (2008-05-21 22:54) 

かつお

店員佐藤さん、こんばんは!
そう、意外とサザンは、ことアルバムに関して言うと
寡作なんですよね、キャリアの割りに。
まぁ、ソロやってたりするのもありますが、そんなことを
感じさせないくらい、存在感があったんだと思いますが。
僕も今、キラーストリート聞きながら通勤してます。
やっぱいいアルバムだなぁとつくづく感じます。
by かつお (2008-05-22 02:22) 

かつお

かつぽんさん、こんばんは!
確かに、過去のソロ活動に入るときには、
「メンバーそれぞれがソロ活動を通じて得たものを
持ち寄って刺激しあいたい、サザンに新しい風を
もたらせたい」というようなことを必ず言ってましたよね、
桑田さん。
今回もそうであって欲しいんですけど・・・。
それにしてもASIA!
25年ぶりの再結成っていうのもすごいですね(笑)
メンバーもファンの方もよく生き残ってた(笑)
by かつお (2008-05-22 02:30) 

かつお

emamさん、お久しぶりです!
88年の大復活祭、懐かしいですね。
途中の桑田さんのソロコーナーがちょっと
長過ぎたんじゃない?って思ったやつですよね。
でもサイコーのライブのうちのひとつでしたけど。
ホント、「じっくりと」なんて言ってないで、
渚園みたいにド派手にお祭りをして欲しいですね。
情報交換お願いします!
それからしみじみと語り合う飲みも!
by かつお (2008-05-22 02:33) 

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